意外と知らない自衛隊専用の重機

重機といえばショベルカーやブルドーザーなど、町中でも目にする機会があるようなものをイメージする方が多いと思います。

しかし実はそれらの重機には自衛隊専用のものも存在しています。自衛隊といえばトラックや戦車といったものを連想しがちですが、実は非常に多くの車両があり、それぞれに役割が与えられているのです。

その中でも重機は施設科装備とも呼ばれており、自衛隊の中でも施設科という職種の人たちが使うことが名称の由来となっています。施設科は軍事施設の建設などが主要な任務となっており、災害時にも活躍してくれています。

自衛隊専用ブルドーザー 75式ドーザー

画像引用元 ウィキペディア URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/75%E5%BC%8F%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%B6

では自衛隊にはどのような重機があるのかというと、例えば「75式ドーザー」というものがあります。これは世間一般的にいえばブルドーザーであり、見た目も迷彩柄を施したブルドーザーという印象を受けるでしょう。

しかし実は装甲が施されているという自衛隊特有の特徴があるため、小銃弾などのちょっとした攻撃であれば防ぐことが可能なのです。これらの特徴から比較的危険度の高い場所で重宝されており、噴火災害といった自然災害時にも活躍しています。

ちなみにこの「75式」「ななごーしき」と読み、1975年に製作採用されたものという意味があります。つまり75式ドーザーは1975年に正式採用となったものというわけですから、それだけ長い間使われている優秀な重機であることが想像できるでしょう。

75式ドーザー後継モデル 施設作業車

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75式ドーザーと似た形のものに「施設作業車」があります。これは75式ドーザーの後継として誕生したもので、75式と同じように装甲車両となっています。

施設作業車にはブルドーザーの重要部分であるドーザーブレードだけでなく、ショベルカーなどに付いているショベルアームも装備されています。ショベルアームは伸縮式となっているため普段は折りたたむようにしてコンパクトに収納されています。

このショベルアームが付いたことによって整地作業などだけでなく、掘削なども可能となりました。更にこの施設作業車のすごいところはショベルアームがコンピューター制御可能であるという点で、事前に手順を決めておいてあげれば自動的に塹壕などを掘削してくれるというすぐれものです。施設作業車は現在配備が進められており、少しずつではありますが活躍の場を広げています。

まとめ

このように自衛隊特有の装備が加わっている重機も少なからずありますが、実は小型ドーザーやバケットローダー、タイヤローダーといった多くの重機は民生品を使用しています。

民生品というのは工事現場などで一般的に見かけるものですから、実はそれらの重機に迷彩塗装を施しているだけなのです。油圧ショベルなども基本的には民生品と同様のものになりますが、掩体壕を掘りやすくするためにアームの部分が360度回転したり、車体を左右に傾けたりといったことができるようになっているものもあります。

そのため自衛隊では油圧ショベルという名称ではなく「掩体掘削機」と呼ばれることが多くなっており、掘削から土砂の積み込みまで幅広く活躍してくれるため災害派遣時には最も頼りになる存在です。

自衛隊の重機はイベントなどで展示されることも少なくありませんが、怪獣映画など自衛隊が登場する映画作品などでも見ることができます。自衛隊には重機以外にトラックなども民生品を使っていたりもするため、どのようなものがあるのか調べてみるのも面白いかもしれませんね。